鏡筒メンテ 10月のまとめ
今月も様々な鏡筒のメンテナンス依頼をいただきましたので、
少しですがその内容をご紹介をさせていただきます。
一部の機材マニアの方に向けたニッチな連載です。
ご興味のある方のみ(?)お読みいただければ幸いです。
まず最初は、
"MIZAR カイザー型"

一見すると望遠鏡ではなく、
「何かのバルブ?」と、見間違えそうですが、
正体は"ヘリコイドハンドル"
ハンドル内側にはかなり太めのヘリコイドネジ。
塗布されたグリスは劣化しかなり固まっていました。

劣化したグリスは基本的にすべて洗浄。
作業場には往年の望遠鏡に特有のグリス臭が漂います。

グリス交換を行いスムーズな動作を取り戻したヘリコイドハンドルは、
精密なピント調整と、長焦点屈折にはありがたい持ち手の役割も担います。

光学系は保管状況がよくほぼ無傷の状態でした。
分解洗浄後はアクロマート特有のニュートンリングを拝みます。
