■特徴
広いイメージサークルを確保しながらも明るく、平坦で、最周辺まで鮮鋭な星像を実現する撮影に適した望遠鏡です。放物面主鏡、球面副鏡、補正レンズを組み合わせた設計で、改良型の準リッチー・クレチアンから発展させたオリジナルの設計となっています。デジタル時代のアストログラフの理想像を追及した結果出来上がった鏡筒がCCA-250です。
直焦点の光学性能はデジタル撮影で重要なイメージサークルφ50mmまでのスポットサイズが6μm以下と、先代のBRC-250上回る性能を実現しました。最周辺のφ88mmでも10μm以下に抑えられています。
副鏡をステッピングモーターで移動させる合焦方式を採用し、PCとUSBで接続することでオートフォーカス機能が使用できるActive Focuserシステムに対応しています。オートフォーカス機能は付属ソフトウェアのFocus Infinity(Windows用のみ)を用いて制御することができます。PCから制御できるカメラを鏡筒に取り付け、実際に恒星を撮像しながら最適位置を検出して合焦させる方法でオートフォーカスを実現します。PCと接続しない場合はドライブユニットのボタン操作で副鏡を動かしてピントを合わせることができます。動作にはDC12V、1A以上の容量を持つ電源が必要になります。また、Active Focuserシステムを使用する際にはPCから制御できるカメラ、USBケーブル(A-B、3m以内)を別途ご用意ください。
CCA-250では主焦点1,250mmでの撮影以外に別売のリアコンバージョンレンズを併用することで焦点距離を変えて撮影することができます。リアコンバージョンレンズには焦点距離を短くし像を明るくすることができるレデューサーレンズと、焦点距離を長くすることができるエクステンダーレンズが用意されています。レデューサーレンズは焦点距離を910mm(F:3.6)、イメージサークルφ38mmのレデューサーCR0.73×と、焦点距離を890mm(F:3.6)、イメージサークルφ60mmの645レデューサー0.72×の2種類を用意しています。エクステンダーレンズは焦点距離を1,880mm(F:7.5)にすることができるエクステンダーCR1.5×を用意しています。撮影対象に合わせて焦点距離を切り替えて撮影することができます。
鏡筒は専用のアリガタ・アリミゾにより架台と接続します。アリガタは鏡筒に組みつけられており、通常は取り外さずに運用します。アリミゾの金具はEM-400やEM-500などの赤道儀に取り付け可能なものが付属しています。底面の幅75mmのアリガタを、アリミゾの固定ネジ先にある2個の金属ブロックで押さえつける構造で、重い鏡筒でもしっかりと固定させることができます。
鏡筒の素材には温度変化に伴うピント移動がほとんどないカーボンが採用されています。アリガタとブリッジはアルミ製のため鏡筒とは膨張係数が異なっています。温度変化による膨張・収縮の差を吸収するためにアリガタとブリッジは鏡筒に特殊な取り付け方法で取り付けられています。着脱の必要がある場合には取扱説明書をよく読んでから作業してください。
鏡筒内の温度を早く安定させることができるように主鏡底面部には3箇所の吸気ファンが設けられています。気温を温度センサーで計測し、設定条件を基にON/OFFを制御させることができます。眼視観測時でも妨げとならないように低振動のファンが採用されています。
¥1,420,000価格