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【出張メンテ】五島列島鬼岳天文台




※2023年3月追記。  再メッキ完了後の反射鏡取り付け作業を追記しました。



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まだ年明けて間もない新春の候。

2023年最初の天文台メンテナンスは長崎五島列島、福江島。鬼岳天文台。


60cm反射鏡の再メッキコートが今回の任務。

まずは反射鏡の回収に伺いましたのでご紹介します。



2023年のメンテ始めは船旅から

五島列島への移動は長崎港からフェリー。

今回の仕事では工具や回収した反射鏡運搬のため車が必須のためフェリー移動。

島への他の移動手段としては飛行機も飛んでいます。


長崎港を出港。

この日は波も穏やかで1月とは思えない暖かな日。

湾から外海に出るまでは世界遺産も含まれる造船所などの景色が楽しめます。


お昼の便はのんびりと。

途中の島に立ち寄りながら夕方に福江港に到着。


鬼岳天文台とうちゃく

翌朝。

作業当日はほぼ朝陽と同時刻に現場入り。


鬼岳の中腹に位置する天文台。

海が望めるいい景色。


帰りのフェリーの時刻が決まっているためタイムリミットあり。

回収作業は午前中で完了させなければなりません。


反射鏡回収作業

こちらが観測室内。鬼岳天文台の主望遠鏡。

ミカゲ光器製60cmニュートン鏡。


手早く主鏡を取り外し。


斜鏡も同様に取り外し。

主鏡裏面側からは筒先の向こうのドーム内装が見えてます。

普段はなかなか見られない光景。


直径60cmの主鏡はかなりの重量。

運搬用の専用木箱に納め搬出します。


何とか外まで運び出したところ。

このままスロープの上まで運び車に載せて搬出完了。


鏡面を詳しくみてみると、薄膜、膜抜け等の症状がみられます。

反射率の低下は望遠鏡の性能低下に直結します。



前回の再メッキはおよそ5年前。

風雨による湿気、海からの吹上など過酷な立地条件のため、

他施設と比べても劣化の進行度合いは早いようです。



回収した反射鏡とともに無事帰りのフェリーに乗船。

再メッキコーティングを施したのち、取り付け調整にまた来ます💨

再メッキコーティングの期間は1~2か月。



反射鏡取り付け作業(※2023年3月追記)

ということで、反射鏡回収からおよそ1ヶ月後。

再びフェリーに揺られ、"星空ナイトツアー"ではなく、

"反射鏡取り付け"に行ってきました。



「ただいま~~!」

再メッキを終え輝きを取り戻した60cm主鏡

約1ヶ月ぶりに鏡筒と再会。

心なしか鏡面に映りこむ風景もコントラストがあがったようにみえます。



斜鏡(平面鏡)です。

再メッキ前にみられた膜抜け、薄膜症状も改善しています。


主鏡取り付け後。

中央の土色っぽく見えてるのが主鏡の裏面です。

(色味だけで硝材分かりますか??)


筒先から筒内をのぞくとこのような感じ。

主鏡にうつる黒い影が斜鏡の反射像。


光軸調整します。

接眼部斜め出しニュートンなので、

一般のニュートン鏡筒の調整よりもクセが強い。


調整当日の夜間が曇天だったため星像確認は翌朝に。

青空の中から恒星をファインダーで捜索しているところ。


無事に星像確認も終わり帰りのフェリーに乗船しました。



まとめ

天候と折り合いがつかず今回は昼間の星しか見ることができませんでしたが、

反射鏡が復活した60cmニュートン鏡筒で見る星像はキラキラっとしてとてもキレイな像でした✨


この望遠鏡でみる五島列島の星空はきっと忘れられない思い出になると思います。

また"五島列島星空ナイトツアー"も企画されていて観光客に人気だそうです。


ぜひ五島列島を訪れた際には素晴らしい星空を堪能されてください。




鬼岳天文台の再開は3月末頃を予定しております。

訪問の際には開台日についてご確認されることをおすすめいたします。


詳しくは↓

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s054/040/080oshirase/20221221200041.html



余談:五島列島は朝ドラの舞台

さて、五島列島は放送中のNHK朝ドラ「舞いあがれ!」の舞台。

島の各所で舞ちゃんがお出迎え♪

毎日欠かさず観ている私はかなり舞い上がってしまいました♪


観光客も増えるといいな(^^♪





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