冬の星座 おうし座
みなさんこんにちは。あまもんです。
季節の星座紹介コーナー!今回の星座は冬の星座のおうし座です。
はじめて望遠鏡や双眼鏡を買ったばかりの方、星空が好きで眺めているけどどこにどんな星座があるかさっぱり!という方の参考になれば幸いです。
では早速おうし座についてみていきましょう。
※観測する時間は夜0時までとしてお話ししています。
☆おうし座★

おうし座は秋の終りから冬の間たのしめる黄道十二星座(誕生日星座)の1つ。
全天で21個しかない明るい星「一等星」の「アルデバラン」という星があります。
また、たくさんの星が集まった「星団」や星が寿命を迎えた姿「超新星残骸」もあります。
とても見どころが多い星座なのでじっくり楽しんでみよう。
誕生日星座期間:4/20~5/20(占いの本により若干異なる)
☆おうし座の神話★

おうし座はゼウスが化けた白い牡牛の姿とされています。
①
フェニキアの王女エウロペが美人とのうわさを聞きつけた大神ゼウス。早速フェニキアに行きエウロペの姿を見たゼウスはたちまち魅了されてしまう。
②
ゼウスはすぐにでもエウロペに近づきたかったが、いつも周りにお供がいたためなかなか近づけなかった。そこで牛に変身して油断させ近づくことに。
③
狙い通りにエウロペの傍まで近づくことに成功したゼウスは、エウロペが背に乗ったとたんに走り出しそのまま連れ去ってしまう。
④
その後ゼウスとエウロペはクレタ島でむすばれ、子どもをもうけ幸せに暮らしました。
※エウロペ姫を背に乗せて走り回った地がエウロペ(ヨーロッパ)と呼ばれるようになったとも言われています。
☆おうし座の目立つ星★

星① アルデバラン

おうし座の目の位置に輝く一番明るく見える星。全天21個しかない一等星の1つ。他の冬の一等星たちを結んで冬のダイヤモンドをつくる。
別名 :おうし座α星
色 :オレンジ
距離 :約67光年
見かけの等級 :0.86
(Credit:NASA, ESA, and STScI.)

ヒアデス星団のVの字の星の並び。おうし座の顔にあたる部分。左上の大きな星がアルデバラン(Credit:NASA, ESA, and STScI.)
双眼鏡など低倍率でアルデバランを見ると、まわりにたくさんの星が輝いて見える。これはすぐそばにある「ヒアデス星団」と呼ばれる星の集まり。星団を始めて観測するときは見つけ方も簡単なのでこのヒアデス星団がオススメ。
なお、アルデバランとヒアデス星団は約150光年離れていて、たまたま同じ方向にあるように見えているだけと言われている。
星② エルナト

おうし座の角の先にある星。まぁまぁ明るい2等星。
おうし座の隣にある星座「ぎょしゃ座」との境目にあり、どちらの星座の星座線もひかれることが多い。(実際の所属はおうし座)
アルデバランほど目立たないが、ぎょしゃ座の特徴的な星の並び(神社の絵馬みたいな五角形)の1つなので、そちらから探すと見つけやすい。
別名 :おうし座β星
色 :白
距離 :約134光年
見かけの等級 :1.65
星③ すばる

おうし座の肩(背中)にある星の集まり。若い星が多く集まっている「散開星団」のひとつ。目の良い人だと5~6個の星が見えるという。双眼鏡で見ると100個以上の星が見えることもある。
秋の終わりから冬の終わりまで楽しめる星団で、周囲の星たち