西オーストラリア遠征記★
- Orthoscopic13

- 10 時間前
- 読了時間: 5分

先日、日頃からお世話になっているグループの皆さんと、
西オーストラリア遠征に同行させていただきました。
その模様を報告します。
※本記事は商品紹介やレビュー記事ではございません。単に南天の星空に魅了された者の戯言です。
西オーストラリアまで
西オーストラリアまでの航路はシンガポール航空を利用しました。
福岡空港からシンガポール(チャンギ)経由で西オーストラリア(パース)へ。
フライト時間はのべ10時間。
トランジット時間もあるので丸1日くらいの長い旅路でした。

西オーストラリア滞在記
パース空港から車で2時間ほどのところがベースキャンプでした。
同行させていただいた先輩方の西豪定宿。
今回の活動拠点となる場所です。
広~い敷地内外に灯りは無く、周囲にも灯りは無く、星見に最適の環境。
現地滞在6日のうち天候よく観望できたのは3夜でした(まずまず)。

ナンバン国立公園 ピナクルズ
ベースキャンプから車で1時間ほどの距離。
広大な砂漠に多数の風化した石灰岩がそびえ立つ。
余談だが昔ポカリスエットのCMロケ地にもなったとか。

定番構図、奇岩を前景に「南の銀河」「逆さオリオン」などを収めました。
到着が夜だったこともあり敷地の全体が把握できていなかった。
実際は想像よりも広く特徴的な岩があちこちに点在していたようです。
風が強かったのも想定外。
初めての場所では特に下調べが必要だと改めて感じた夜でした。

カナバル国立公園 Nature'sWindow
別の日。ベースキャンプから車で約6時間。
砂岩の層で形成された美しい岩のアーチを観に行く。
長い年月を経て風化した砂岩に「自然の窓」が開いたそうです。

足場が狭く星灯りしかないためあまり移動はせずにグループの皆さんと固まって撮影。
見慣れた配置と異なる「さそり座」「はくちょう座」「北斗七星」などを楽しめました。

駐車場に戻り天の川とクロスする黄道光を狙ってみる。
半分寝ながら撮影続行。明け方に雲が湧き出るまで。
黄道光あんまり写ってなかった。。。

ベースキャンプにて
その他の日はベースキャンプで過ごす。
ここでは赤道儀を設置し、広角~中望遠で南天の定番構図を収集。
生で観る南十字がかっこいい。形が美しい。
コールサック黒い。空に開いた穴。
懸念していた極軸合わせも、諸先輩方の指南のおかげで問題なく合わせることができた。



余談だがどこに行ってもハエが多いオーストラリア。
南十字星の下にある"ハエ座"と関連があるのか?

懸念していた南天の極軸合わせ
事前にシミュレーションを行い臨んだものの。
"はちぶんぎ座の台形"探しは想定していたよりも難易度が高く星の数の多さに一時呆然と立ち尽くす。

経験豊富な諸先輩方に指導を仰ぐことに。
まずは福岡星の会G氏より"みずへび座β"から上方にある"3つ並んだ星"を探すように。
そこから↑の方向ほぼ同じ距離に台形がある。とのご教示をいただく。
指南の通り双眼鏡で捜索するも台形の位置がイマイチわからない。
トミタY氏より。
"大マゼラン""小マゼラン"から三角形を結んだ位置に天の南極がある。
相当する場所を何度も探すがやはり台形の位置はつかめない。
翌日、K林氏よりお手製の「南天極軸早見盤(成立像)」を見せていただく。
現在時刻での台形の向きが認識できる。おおこれは分かりやすい。
無数の星の中ついに双眼鏡で台形を捉える。それは南天極軸早見盤が示す形と同じ配置だった。
ああこれが探し求めていた"はちぶんぎ座の台形"か。

台形を頭で記憶したうえで赤道儀の設置へ移る。本番はこれから。
K社長より極軸望遠鏡では倒立像になるからとアドバイス。
焦らず惑わされないよう極軸視野内に台形を捉える。
あとは台形のヒゲを軸に90°グイっとしたところ(現場でこの表現が飛び交っていた)に、
極軸望遠鏡の中心をじっくりと合わせる。試写してみたところ星の流れはみられない。
南天の極軸合わせに成功!!
今回の遠征では赤道儀"タカハシスカイキャンサーK-ASTEC改"を使用しました。
方位高度調整強化とモータードライブによる追尾。
ポータブル赤道儀感覚で使用しているが追尾精度はすごく良い。
極軸望遠鏡は5倍の倍率ではちぶんぎ座の台形もすべて収まる。ありがたい。
(ちなみにこのスカイキャンサーは私と同じ製造年なので勝手に愛着を感じている。)

お借りした"K林氏オリジナル南天極軸早見盤"はシンプルながら南天現場での最適解。
需要があれば弊社で販売してもいいというような話もいただいた(前向きに検討)
現在は電子極望や支援ソフトを使えば楽勝なわけだが、周りにサポートしてもらいながら探した天の南極。楽しかった時間。
ミード25cmの光軸合わせ
ベースキャンプに眼視観測用として配備されている"ミード25cmシュミカセ鏡筒"。
K社長からの依頼でこちらの光軸調整を行った。
南半球でも北半球でも光軸調整は同じであることが分かった。(当たり前)

調整後に観た「エータカリーナの暗黒帯」「タランチュラ星雲のブワッと感」。
撮るだけでなく観る楽しみ。贅沢な時間。
最後に
観光などはほぼなく星見に特化したガチ天遠征ではあったが、
南天の星空が素晴らしく、何事にも変えがたい至福の時間を過ごすことができた。
現地では次の課題を残すことが重要とも教わった。
今回で極軸合わせもコツをつかめた(と思う)ので、次の機会には望遠域で銀河のクローズアップなどを狙ってみたい。
(あと英会話と地学の勉強も)
同行させていただいた知識技術経験豊富で愉快な諸先輩方に感謝。
パワフルに全力で楽しむ姿勢は南天の銀河にも負けない輝きでした。
いつまで観てても飽きない星空。
どこまでも広いオーストラリアの大地。
集まった仲間との時間。
思い出しているとまたオーストラリアに行きたくなっている私がいる。
最後までご覧いただきありがとうございます。



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