LUNTブロッキングフィルターの交換
更新日:5月17日

【5/17追記】
フィルター交換予定数に達したため一時的に注文を休止します。
再開目処が立ちましたら改めてご案内をいたします。
LUNT SOLAR SYSTEMS社=通称ラント。
アメリカのアリゾナ州にある太陽観測用望遠鏡の専門メーカー。
Hα太陽望遠鏡などLUNTシリーズの製品は、
品質、安全性、実績から日本国内でも多くのユーザーに使用されています。
LUNT太陽望遠鏡について

簡単にLUNT太陽望遠鏡の仕組みを説明すると、
対物レンズ付近のメインフィルターでHα帯を抽出。
さらに光学系後端の「ブロッキングフィルター」内部で、
余分な可視光を細分にカットする仕組み。

太陽の熱も取り除かれた状態で656nmだけを選択透過することができるため、
太陽面の様子を安全に観測することができるわけです。
ブロッキングフィルター劣化症状
さて今回の主題である「ブロッキングフィルター」。
天頂ミラーの形状をしていて内部は複数のフィルターで構成されています。

その中でも鏡筒側に位置している「青色のフィルター」。
対物レンズ付近のメインフィルターや他のブロッキングフィルターと比較し、
劣化の進行が早く定期的な交換が必要と言われています。
実際にご相談をいただいた青色フィルターの劣化症状を紹介します。

全面均一にクモリが付着するものや、

白化が広がるもの。。

比較的まだ軽症のもの。。。
症状は個体により多様ではありますが、
放っておいても改善することはまずないでしょう。
早い場合は、
ご使用開始から1年ほどで性能に支障がでるケースもありました。
このクモリ症状の明確な原因は不明ですが、
〇保管時の湿気と温度の変化に起因する説。
〇観測時の熱に起因する説。
〇フィルター押さえ止めに使用されている接着剤成分による説。
などが語られています。
当然このような状態では性能ガタ落ちコントラスト低下です。
プロミネンスや太陽面の粒状斑は確認することが難しくなります🌞😢
フィルター交換承ります。

海外のメーカーサイトでは、
ユーザー自身で劣化フィルターの交換を行うことを推奨されていたりもします。

ただ、交換フィルターの手配やレンズ工具の使用などもあり、
「ちょっとハードル高いなぁ~」と思われる方もいらっしゃると思います。

そのような方に向け、
トミタでは劣化した「青色フィルター」の交換サービスを承ります。

交換後の状態です。
外観からも透明度の違いは一目瞭然。
低下していたコントラストは回復し、鮮鋭な太陽像を取り戻しました。
フィルター交換作業の詳細
【青色フィルター交換】
〇LUNT社製ブロッキングフィルターの内、
青色フィルターの交換を行います。
〇費用:5,500円(税込)
※送付の場合の送料はご負担願います。
〇納期:通常お預かり後1週間
※フィルター在庫切れの場合はお取り寄せになります。
納期ご連絡いたします。
〇お申し込み、お問い合わせ
下記URLお問い合わせフォームより、
「LUNTフィルター交換ご希望」と「製品名(B1200など)」を記入し送信ください。
担当より詳細を返信いたします。
※機種や状態によっては対応できない場合がございます。
ご不明な点等もお問い合わせフォームよりお尋ねください。
https://www.astroshop-tomita.com/inqury
お気軽にご相談ください。