接近中!期待高まるZTF彗星‼︎

見頃をむかえた"ZTF(ズィーティーエフ)彗星"が2月にかけて明るくなると予想されています。
「どの程度まで明るくなるのか?」いつもながら彗星の動向には期待が高まります。
先がけて福岡県内で彗星の捕獲(撮影)に挑戦してきましたのでご報告。
私が実践した撮影方法ですが「これから観測してみようかな」という方の参考になれば嬉しいです!
ZTF彗星撮影記録
徐々に明るくなってきているとはいえまだまだ暗い彗星の輝き。
月明かりの影響を受けにくい新月期が彗星観測に適した時期といわれてます。
2023年1月の新月は22日。その前後1週間程度が狙い目と考えました。

しかし冬型の気圧配置か?お正月以降は曇天続きの福岡地方。
そんな中【21日夜〜22日朝】にかけては九州ほぼ全域で晴れ間予想という朗報♪
当日は熊本天草"ミューイ天文台"へのメンテ出張に出向いておりましたが、
この日以降は最強寒波の到来が予想されており晴れ間の望み薄。。
ということを鑑み、
少々強行スケジュールではありましたが出張帰社後に撮影機材を準備し出動!

現着。夕食と仮眠をとり時刻は午前2時。
予報通りの快晴にひとまず安堵。
ロケーションは移動時間を考慮し車で1時間ほどの福岡県の東方に。
福岡県内ではそれなりに有名な観測スポット。
なのでこの日も当店常連のお客様が先着されてて「こんばんは〜〜☆」と暗がりでご挨拶を交わしました。

準備した機材はWilliamOptics"RedCat51(ver1)"。
赤くないのはスペースグレーという限定カラーのため。
架台はタカハシ"P2"赤道儀。
ガイドなしのお手軽撮影でも安定した追尾精度に期待。
今回は彗星を捕獲することが最重要ミッション。
機材準備の時間もあまりなかったためコンパクトにまとめました。

撮影カメラは筆者の愛機FUJI"X-T20"
4~5年使用していますが星撮りでも普段使いでもまだまだ現役。
RedCatとの組み合わせではAPS-C→フルサイズ換算約375mm。
まあそれなりの大きさでは彗星を捉えられるかなという算段。

まだまだ目視では見つけづらい明るさのZTF彗星。
ファインダーや双眼鏡を使用しても彗星の見方に慣れていないと見つけることは困難かもしれません。
そんな時役立つのが彗星探索の必須アプリ"Vixen CometBook".
観測日時に空のどのあたりに彗星が居るのか教えてくれるのでかなり便利です!
"CometBook"を活用した彗星の探索方法を紹介。
撮影にでかけた2023年1月22日の場合。

まずは方角を確認。
ほぼ北東の方角。高度は30度くらい。
次に目印となる周辺の星座を確認。
ちょっとアプリ画像から切れていますが、