【TAC-PRO TiTaN】大型望遠鏡の制御システム更新事例@鹿児島県奄美市
- ナガタ

- 6 日前
- 読了時間: 3分

"TAC-PRO TiTaN(タックプロ タイタン)"とは
公共天文台などの大型天体望遠鏡に対応した制御システム。
望遠鏡(光学系、赤道儀)はそのままに老朽化した大型望遠鏡の制御システムをリニューアルすることができ好評をいただいております。
先日、新たに施工いたしましたのでご紹介いたします。
"TAC-PRO TiTaN"についての詳細はコチラの記事も参照ください。
施工場所とシステム更新の経緯

今回の施工場所は鹿児島県の南に浮かぶ奄美大島。
「奄美少年自然の家」に設置されている天体望遠鏡です。

設置から30年余りの口径20cmクーデ式屈折望遠鏡。
古くなった制御システム。
動作不良や制御PCの老朽化などが課題。
メシエ天体の導入が難しいという点も現場の問題点だったようです。
既存システムの撤去

既存システム撤去後の様子。
望遠鏡は動かないようロープで固定。
ウォームギヤ周りは傷つかないよう養生しています。

旧駆動モーターとその周辺をすべて撤去しました。
新システム"TAC-PRO TiTaN"取り付け

新システム"TAC-PRO TiTaN"専用の駆動装置一式。
パルス入力で精密制御可能なステッピングモーター。
各センサーとコントローラー類です。

新駆動部一式を赤経赤緯それぞれに取り付けます。

赤経赤緯各部の外観に変更はありません。
既存のカバー内にすべて納めます。
もちろん余計な出っ張りなどもありません。

外観の大きな変更点は制御パネルの新設。
緊急停止ボタンやオートガイド用端子などが使用できます。
完成&取り扱い説明

取り付け完了後の望遠鏡の立ち姿。
全体外観の変更点はコントローラーと制御パネルのみです。
制御パネルには"原点復帰"と"緊急停止"の物理ボタンが備わっています。
咄嗟の時にも物理ボタンがあると安心です。

操作説明の様子です。
新制御システムではコントローラーのみで天体の自動導入が可能になりました。
対象天体の名前が分かっている時などは制御PCを立ち上げる手間を省略できます。
また、旧システムと同様にコントローラーで観測ドームの回転ができる仕様としました。

制御PCを使用した望遠鏡コントロールの手順を説明しました。
星図上から導入天体を選択するため、
メシエ天体など目視では判別しにくい星雲星団の位置を確認する時にも便利です。
まとめ(お客様の声)

ここまで鹿児島県立奄美少年自然の家での天体望遠鏡新制御システム"TAC-PRO TiTaN"施工事例を紹介しました。
現場の方から施工後のお話を伺いました。
「コントローラーでの自動導入の方が使い勝手が良い」
「観測会の開催がスムーズに行えた」
と大変好評をいただいているとの事です。ありがとうございます。
海に近く多湿で潮風のあたる立地のため、
今回の新制御システムはもちろんの事ながら、
機械系や光学系メンテナンスの必要性についてもお話をさせていただきました。
意外にも奄美大島で唯一の公開天文台。
年数が経過した天体望遠鏡ではありますが、
システム更新によりこれからも地域の方たちに永く利用される観測施設になると嬉しく思います。
最後までご覧いただき"ありがっさまりょーた!(ありがとうございます!)"
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