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執筆者の写真Orthoscopic13

いつもポケットに双眼鏡を。-賞月観星-

更新日:2022年6月30日


"賞月観星(しょうげつかんせい)"から新たな双眼鏡がリリースされました。


"Pleasing ED HR8x25WP"


既存モデル"Pleasing HR8x25WP"のニュータイプです。好評だった基本性能はそのままにHDレンズ→EDレンズに仕様変更。色収差の軽減が実現されています。今回はユーザーの要望に応えての開発だそうで、、、

「流石です!賞月観星さん!!」

簡潔に各部紹介
 

有効径25mm対物レンズはEDレンズを含む2枚構成。対物キャップは鏡胴に取り付けでき紛失しにくい配慮。対物レンズから除く筒内の迷光処理はこのクラスとして優秀。


接眼レンズ側にはフィールドフラットナーレンズが配置されています。視野周辺までピント差が少なくクリアな像が広がります。

極限まで短縮された小型ボディ。ガッチリつかんで脇を締めたら8倍ぐらいの手振れはかなり軽減できるでしょう。


ピントはセンターフォーカスと右眼視度リングでの単独調整。ボディのわりに大きなセンターフォーカスは操作性Good!!目当てはポップアップ式で適度なクリック感覚。


既存モデルとの比較
 

賞月観星のラインナップには、"HDレンズ既存モデル"と今回の"EDレンズニュータイプ"が競合することになりました。


気になる両者を比較してみましょう。

左)HDレンズ既存モデル。右)EDレンズニュータイプ。

ラバー外装は仕様変更されたようです。ニュータイプ(右)は光軸に沿ったライン。既存モデル(左)はグリップする際の指に沿ったラインがデザインされています。わずかですが突起が少なくなったニュータイプの方がスタイリッシュなフォルム。


レンズコーティングは両モデルとも賞月観星お家芸の"桜FMC"で変化なし。

マゼンタ系の反射色が自然な色再現と色味にコクを与えます。

三脚座取り付けネジカバーに"ED"の文字。一方の既存HDは無印。

両者を一目で見分けるにはココを見よ!


接眼レンズ周りです。こちらも変更箇所はない様子。


メーカー公表、ニュータイプのスペックです。


かたや、既存モデルのスペック表です。

「…差、ありませんね。」

数値上はまったく同性能。

と、いうことは性能差はレンズ材の違いのみとみて良いようです。


気になる見え方は?
 

どちらも"スッ"と目になじむような自然な仕上げ。軽量、良像範囲の広さ、アイレリーフが長く設定されていることなど、実際に使用してみて分かる良さがあります。特に口径25mmとは思えない明るさと解像力の高さはスペック表の数値からは見えてこない部分。

時間を忘れて双眼鏡の世界に入り込むことが出来そうです。


気になる両者の比較といえば、通常の使用方法では正直なところあまり差を感じませんでした。それだけ既存モデルも高いレベルで調整されているんだなと感心です。

すこーし意地悪く細部に注目してみると、、、

既存モデルでは、遠景の空と稜線の境目、近景の強い光源、などで紫や黄色の滲みが出現します。一方のニュータイプではそれらはほとんど感じないレベルに補正。悪条件下でも像の劣化は少ないです。

「これがEDレンズの性能か…」

両者の価格差は、およそ4,000円。。


既存モデルでも十分満足いく双眼鏡。悪くないです。

でも見え方は妥協したくないってこだわり派の方は、"EDレンズニュータイプ"を試してみてください。


賞月観星のこだわり
 

双眼鏡や接眼レンズなど賞月観星製品の多くには開発モデルとなった誰もが知る名機が存在する場合があります。これは憧れの見え味を低価格で提供したいというメーカーの精神から。妥協を許さず本家に肉薄する光学性能を製品化してきた賞月観星は、日本国内においても眼の肥えたユーザー層から高い評価を獲得し、その名を轟かせてきました。


そして今回ご紹介した、"Pleasing ED HR8x25WP"にも光学デザインの目標となったモデルが存在します。。

SWAROVSKI OPTIK HPより

それは、"スワロフスキー CL Pocket 8x25"


双眼鏡ご三家の一角。憧れの"スワロフスキー"。

モデルとなった"CL Pocket"はラインナップの中でも最軽量シリーズ。コンパクトながらも最高級の光学性能がつまったCL Pocket。現在の実売価格は10万円前後と。当然ながら外観の仕上げや細部の造りは届かぬものの、どこまで光学性能は迫っているのか?本家と見比べてみるのも面白いかもしれません。


まとめ
 

軽さは正義。

軽くてミニマムなデザインの"Pleasing ED HR8x25WP"。

気軽に持ち出すことができるので使いどころを選びません。


天体観測シーンでもEDレンズの恩恵により、星の輝きをそのままに届けてくれます。

少し小口径な点は否めませんが、かなり軽い本体重量355g。長時間の観測でも腕や肩の負担軽減は大きなメリットになるでしょう。初めて双眼鏡を手にする方や女性にもおすすめです。



さすがにズボンのポケットに入るほどのコンパクトさではありませんが、、

付属のソフトケースにはこんな感じの幅広ベルトループが付いてます。


これを腰に装着すれば、、、、



「ツーリングのお供にも全く邪魔になりません。」Y部長談。

これなら何処にでも連れてけますね⤴


新緑のキラキラ感をありのままに伝える最強コンパクト双眼鏡は、

今流行りのアウトドア、今が旬の野鳥シーズンやネイチャー観測の相棒としても最適です。


「いつもポケットに双眼鏡を」

すばらしい一瞬を見逃さないように。。





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